がむしゃらに会社のために働いていると、ふとした時に思いませんか?
『脱サラしてみたいなあ…』と。
私ももれなくそういう人間の一人だったことを29歳のときに気付かされました。
特に強い理由、例えば『社会の役に立つ技術を作ってやる!』というようなものがあったわけではありません。どちらかと言えば『このまま会社に勤めて…いまの延長線上の人生を送るのか…』というものが9割でした。
おそらく前者のような起業する強い理由を持って、起業を行う人のほうが少数派だと感じます。起業資金も高く、チームや能力が不可欠です。後者の場合はパーソナルな魅力で勝負したい!という方が多く、比較的低予算で起業するように思います。もちろんどちらがいい…とは一概に言えないと思いますし、個々の人生なので成功や満足の尺度は人それぞれです。
今回はその尺度のうちの一つ、私が個人事業主として小規模脱サラしてよかったことと悪かったことを書き記しておきたいと思います。
まず悪かったことから
収入が安定しない。
です。私にとってのデメリットはほぼこれだけです。
月単位での収入が安定しません。日や月あたりのばらつきはもちろんのこと、1年単位で売り上げが出ているように見えても次の年の確証はないのです。
つまり、1年目に利益(手元に残るお金)が100万円あっても2年で平均したら50万円だった…なんてことも簡単に起こり得るということです。
きっと優秀な経営者はあるうちに使い、使った分でそれ以上を回収するのが基本でしょ?とおっしゃると思います。確かにその通りで、おおよそその通りになってしますのですが…心的負担が掛かります。これは会社員時代にはなかったものだな。と感じました。
とは言え、これからの社会は『年俸契約』や『期間契約』のような流れになってきているような気もします。そうなるといまの会社員のような感覚はなくなってきて、個人事業主感覚が強くなっていくのかなとも思います。
そうなっていく場合、早めに自身で経験出来ているのはいいことだと思います。
よかったことはいくつかあります。
意欲的になった。
お金の管理をすしっかりするようになった。
関係業者とのつながりが楽しく感じられる。
です。私は会社員時代の稼ぎとあまり変わっていませんので『儲かる』はメリットになっていません。
ただ、大きく変わったのは心の負荷が減ったことと自分らしさがより出てきたことなんだと思います。なので1番よかったことは意欲的になったことです。
どうしても会社にいた時には歯車感や自身のらしさというのは発揮しにくかったです。これは会社によると思います。
なので、独立したほうがいいのは抑圧されている方やあまりいい環境にいない方のほうが向いている(メリットを享受しやすい)と思います。
ちなみにノマドワーカーやフリーランスのWEBデザイナーなど、かなり母数が多い仕事ではなかなか独立しにくいと思います。
その点、私が開業したワインショップは競合が比較的少なく、需要もある程度維持されている業態のように思います。
ちなみにワインショップはソムリエ資格などなくても始めることが出来ます。
WSETというワイン国際資格は実務経験などなくても、ワインの品質評価に特化した訓練及び技能が身に付きます。
話がそれてしまいましたが、脱サラして個人事業主になったよかったこと悪かったことは
金銭的な不安は残るが、それを補うほどの心の安定や意欲が手に入る
ということです。
様々な起業の形態や状況があると思いますので、一つの参考程度になればと思います。
https://fishinthebox.net/2020/09/03/post-56/