ティレルズワインズ Tyrrell’sとは?
Tyrrell’s(ティレルズ)は1858年にエドワード・ティレルズによって創業、設立されたワイン会社。
ハンターヴァレーからヒースコートに至るまで多くのぶどう園を所有しています。
象徴的なワインの1つに『ヴァット1セミヨン』がある。このワインは歴史ある大きいオーク樽を使用して仕込んだ白ワインです。
「人々が飲みたくなるような高品質のワインを生産する」というシンプルな理念のもと、オーストラリアのワインをリードしています。
今回飲み比べるMoores Creek(ムーアズクリーク)
ニューサウスウェールズ州のぶどうを使ったワイン。
カベルネソーヴィニヨン、シラー、ピノノワール、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネとヴァラエタルワインとしてわかりやすく展開しています。今回はこの5種類にスパークリングワイン(リースリング主体)を加えた6種類のTyrrell’s Moores Creekを試飲していきます。
Tyrrell’s Moores Creek ソーヴィニヨンブラン2020
【ボディ】とてもライト
【香り】柑橘、少し桃…シンプル。香りのボリュームは少ない。
【味わい】クリアで酸が高い。みずみずしくごくごく飲めるタイプ。
【特徴】非常にウォータリング。スリムでシャープ。
【評価】ソーヴィニヨンブランの特徴香は少なく、非常に軽やか。味わって飲むと言うよりは気軽に何も意識せずに飲むようなイメージ。
Tyrrell’s Moores Creek シャルドネ2020
【ボディ】ミディアム
【香り】柑橘、有核果実系(リンゴやかりん)樽由来は感じ取れず。香りのボリュームは中程度。
【味わい】リンゴが感じられる爽やかなシャルドネ。ニュートラルな味わい。
【特徴】バランスがとれた細身のシャルドネ。果実風味を前面に押し出している。
【評価】価格に対してのパフォーマンスは良。カジュアルなシャルドネ。どんな料理にも邪魔をしない印象。
Tyrrell’s Moores Creek ピノノワール2020
【ボディ】ライト
【香り】赤系果実、クランベリー、ラズベリーのフレッシュな香り。ボリュームは少ない。
【味わい】赤系果実に若干の白コショウ。フレッシュでキレのいいピノ。
【特徴】ややスパイシー。アフターに白コショウのような風味も。
【評価】お家のみにぴったりな印象。スパイシーさがあるので食事と合わせるとgood。
Tyrrell’s Moores Creek シラー2020
【ボディ】ミディアム
【香り】赤系果実のスグリやコショウ
【味わい】やや収斂性がある。タンニン由来の乾いた印象。余韻は長くない。
【特徴】ドライな印象が強い。
【評価】ボディはそんなにしっかりしてないが、乾いた印象がお肉とマッチしそう。赤身の多いモモなどが好相性。
Tyrrell’s Moores Creek カベルネソーヴィニヨン2019
【ボディ】ミディアム+
【香り】黒系の果実と木質な香りも。
【味わい】タンニンもほどほど。アルコールのボリュームは少なめ。親しみやすいCS。
【特徴】カベルネらしい複雑な香り。若干の清涼感がある香りで爽やかな印象がある。
【評価】バランスがよく元気。塩味の効いた料理を合わせると果実感が増大しておすすめ。
Tyrrell’s Moores Creek スパークリング・ブリュットNV
【ボディ】ライト
【香り】青りんごや柑橘。レモンピールなど。
【味わい】泡の印象は穏やか。リンゴの感じとやや硬質なテクスチャー。
【特徴】リースリングと硬質な印象。カチッとしている。リースリング由来。
【評価】爽やかで夏向き。クリーミーさはなく、さっぱりすっきり。
まとめ
どのワインも値段以上の印象でした。
特に夏を迎えると飲みたくなりそうなワインがスパークリングブリュット。いちばん特徴もあり、印象に残っています。野菜のサンドイッチやジェノベーゼなどのパスタとも相性が良さそう。
コスパ良しのオーストラリアワインで食卓を盛り上げてみてはいかがでしょうか。
≪試飲したワインたち≫
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